Story — 01
大切なメールが、
一人に集中していた。

子育てが始まってから、二人の間には新たな「情報の壁」が立ちはだかっていた。保育園からの連絡、マンションの管理組合からのお知らせ、ネットスーパーの注文確認……家族に関わる重要なメールは、ほとんどが美咲の個人のメールアドレスに届くようになっていた。
「保育園からのメール、ちゃんと読んでる?」
Story — 02
「言った」「聞いてない」の
もう一つの原因。
美咲は必要な情報をその都度健太に転送したり、LINEで共有したりしていたが、健太は大量の仕事メールに紛れて見落とすことが多かった。「転送したじゃない」「見てなかった」——お金の話とは別の場所で、また同じすれ違いが起きていた。
美咲だけに届いていたメール
- ✉保育園・学校からの連絡
- ✉マンション管理組合のお知らせ
- ✉ネットスーパーの注文確認
- ✉旅行・ホテルの予約確認
- ✉公共料金の請求書
- ✉行政からの通知
Story — 03
「家族メール」で、
情報が平等になった。
ファミリーバンクの「家族メール」機能は、夫婦共通のメールアドレスを持てる仕組みだった。保育園の連絡先登録をそのアドレスに変えた翌日から、健太のスマホにも同じメールが届くようになった。「あ、来週の遠足って上履き持参なんだね」——健太が自分から言い出したその一言が、美咲には何より嬉しかった。
Story — Epilogue
情報を共有することで、
当事者意識が生まれた。

情報の非対称性が生んでいたストレスから解放されたことで、二人は本来の仲の良さを取り戻していた。「ファミリーバンク」は、ただメールを共有するだけのツールではなかった。それは、すれ違いかけていた二人の情報を一つに束ね、共に家族を運営していくための、大切なパートナーになっていた。